シンク ▲TOP PAGE
□
Muramatsu-Diary
Updated : 1999.02.05
□
□ □
□  まず。メールの数が急増しました。みなさんありがとう。励まされたり愕然としたりしています。

 タイトル『踊らされて大捜査線in NHK』、何のことはない、昨日松崎ナオ「LIVE BEAT」(この表記でいいのか?)公開ライヴ収録に行ってきたのだ。

 待ち合わせに遅れたSLP宣伝スタッフCちゃんのせいで広大なNHK内を走り回ってそのスタジオを捜すことに。建物の中で迷ったのは初めてである。徹夜あけのエディターやテンパってる女子ADやメシ喰ってる侍に道を訊き、開始ギリギリにスタジオに滑り込み、なんとかライヴを観ることができた。
ナオのライヴを観るのはこれで7回目くらいだろうか。
すみませんが、特に感想はなかった。

 映画でも本でもなんでもそうだが、ある程度感情とか知性に訴える作品に対峙したときの感想って、それを体験している瞬間ゝゝの心理状況にすげえ影響されるので、つまり僕はめちゃくちゃ閉じた状態でナオのライヴを観てしまって、全然別のことを考えながら観てしまって、歌なんか全然聴いていなかったのだった。
本人およびナオファンの人ごめん。

 ただライヴ会場にいるときのあの低音が肌にビリビリくる感じが気持ちよかったりとか、照明って時に演出しすぎるよなとか、毎日デビューする何の個性もないヘッポコバンドのギタリストとかは将来どうするのだろうとか考えていて、何の意味もないが幸せになったらいいなとか、村上龍が小説の中でバカにしているすべてのものが僕にかかってきているような気さえしてきて、急にブルーになっていた時に「交差点の置き手紙」という曲が聴こえてきてああ一皮剥けた(ナオが)、「あてがなくて〜白夜のよう〜」のメロディが好きだな、と思ったりして。
ライヴとかクラブはいかん。閉じている人間がもっと内向的になってしまう。俺だけかそれは。

 何で最近閉じ気味かっていうと次の映画のアイディアが3回転半して結局救われないからで。つまり僕だけの問題なのだが。結局演者と観客ってディスコミニュケーションで、お互いに歩み寄ってシンクロしないと全然気持ちなんて動かないのだなぁ…と。ちなみにあれだよ、前のナオのクアトロライヴの時は俺閉じすぎて独りで帰っちまったんだった。

ナオへ。
いつも言うように、君はレコードの人ではなくライヴの人だと思うので、こんどは俺とかが幸せになるライヴをしてください。してみんさい。勝手にしろって言うでしょうが、観客はいつだって勝手なものです。

帰りにみんなで飲んだワインがうまくて救われた。友よありがとう。なんて。
□

□

□
□
□ previous ■ up ■ next □
□
□ NOTICE-->□ e-mailでの、映画「シンク」と、このホームページに関する、ご意見、お問い合わせの際には、こちらのページを必ずご覧ください。
□
□
□
------------------------------
□
無断転載・素材使用を禁じます。(C)SLP DISITAL CONTENTS WORK SHOP,1998