Updated : 1999.01.31

		12月19日、ついにＢＯＸ東中野にて『シンク』が封切られた。定員102席の劇場に、人がぎゅうぎゅう。ＢＯＸの初日記録らしい。場内の通路やステージ前のスペースまで、体育座りをしたお客さんで一杯だった。入れなかった人、そして最前列で首を痛くしながら観てくれた人、本当にごめんなさい。平日の回は比較的すいているそうなのでそのときに是非。 　主演３人と一緒に舞台挨拶をやったのだが、ああいうのはいつまでたっても慣れないものだ。もちろん文章と人前で話すときは別人格なのであがりまくっていた僕はセリフを考えていったにも拘わらず肝心なことを忘れる始末。役者たちはちっとも喋ってくれないし…。 　でも見たところ、いろいろな層のお客さんがいたのでほっとした。こんなことを書くのは、どうも『シンク』は若い子にしか受けないような危惧が拭えなかったからで、変な話だが客席でオッサンが微笑んでいて「ああよかった」と安堵したという。ともかく、ありがとうございました。 　ところで会場に「ナオマニア」が来ていたという噂は本当だろうか。なんでも松崎ナオのメーリングリスト（あるんだねーなんでも）のメンバーが「ナオのＣＤを持ってミスドに集合」とかいうメールを回していたらしい。本当に（いやマジで）面白い。彼らはコミュニケーションはとってはいるけどお互いの顔を知らず、劇場で文字通り初対面するわけで、それってこの映画の出来事にかなり近いからだ。彼らは「ナオさん好き」であること以外に、この映画に何を感じたんだろう？もしこれを読んだ当事者の方がいたら、メール下さい。 　さて今日はクリスマス・イヴ。『シンク』は格好のクリスマス映画だと思うがどうか。カップルの仲深まるのではないか。いやもしかしたら溝が。劇場出て小雪降ってたら最高なのだが。実は僕も今夜観に行く。はたして「そういうこと」目当てのカップルはいるのか。待て次回！

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