23 July 2004

けつかっちん

件のPVのコンテの締め切りが明日に迫っているので大忙し。

さっきちょっと仮眠をとったのですっきりしている。起きるなり楽曲を100万回くらい聴きながら脳内で映像を組み立てる。部屋ではどうもこんなふうに日記更新したりで雑念が多く、例えばファミレスなんかで仕事したほうがはかどるのだが、楽曲を聴く術がない。普段は外で音楽聴く習慣がないから。こんな時のためにiPodとか、CDウォークマンとか欲しいとこだが、わざわざ設備投資するほど自分は専門家ではない。ああ。しばらく絵を描いていないのでコンテに起こすには時間がかかりそうだ。
かなり制限の多い現場になりそうで、できることの中で最大限目立つにはどうしたらいいか考えている。集中的にPVを観て思ったことは、視聴者に「なんだこりゃ??」と思わせたら勝ちということ。物量やら技術でそれが体現できればまあ最高だが、「ありえないモチベーション」という何だこりゃ感もPVの面白さに含まれると思った。作り手がいかに頭を絞って楽しんでいるか、ということは伝わるものなのだろう。
それにしても、つい歌詞に物語を読んでそれをなぞるような映像を考えてしまう。発想法がいつもとは逆なのだからそう容易くは慣れないらしい。音楽映像には必ずしもドラマ性を持ち込む必要はないと思う。自分的には、むしろ何も考えず印象だけで画をつけていったほうがいいのか。自分の印象が楽曲の世界とうまく化学反応を起こしてくれればいいのだが。
ところで「この後に予定が入っている」という意味の業界用語「けつかっちん」だが、自分は映像の仕事をはじめてけっこう経つけど、実際に使われた現場を見たのは一回しかない。本当に常用している人はいるのだろうか。

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