11 June 2004

真夜中の映画屋台vol.2

こんばんわ。夜には強いんだけど夜遊びはカラッキシなmrmtです。同居人と二人で、「恐い人がいたらどうしよう」などとイモ丸出しで行って参りました恵比寿みるく。自分はみるくにはこれまで二回行ったことがあったので余裕、と思っていたのですが、よく考えたら一回目はAD時代にロケハンに、二回目は有馬+市川の撮影を手伝いに行ったのであり、営業中のみるくには実質「行ったことない」と同義なのでした。ざーんーねーん! ワントーン落としてざーんーねーん。行ってみたら恐い人はいなかったけど入り口で身分証の提示を求められていきなりてんぱったのももはやいい思いで。

暗い店内を手探りに下りてゆくと、まだ開店したてなのかほとんど人はいない。凝った体裁のチラシ(フライヤー)が置いてあったので手に取ると、横にカーテンが閉まる小部屋がある。畳でいうと四畳半くらいの広さ。覗き込むとそこには、スクリーンとプロジェクター。畳でいうと、ていうかゴザ敷いてあるやん。なんで突然関西弁になるねん。ここで映画やるんかー。真横でDJやってますやん。
奥のバーカウンター、ていうか厨房?のようなところで談笑している有馬顕a.k.a.ゴリ発見。敵地の捕虜収容所で日本語が通じる人を発見したかのように胸を撫で下ろし挨拶する自分と同居人。ちょっと過去に上映イベントで会っていたから挨拶もスムーズだなあ。知った顔もいるし。とりあえず酒を、全てを忘れさせてくれる強いお酒を頂戴とばかりにカルーアミルクを頼む。ゴリさん曰く、今回は8ミリをDVにまとめたものをやるそうな。あの四畳半でみな体育座りになって。学祭の上映会みたいで楽しそうだが音が心配。自分は未見の作品ばかりなので楽しみだけど。
時間だっつうのでぼちぼちと小部屋に移動。例のごとく(本当にいつもどおり)ゴリ氏の前口上とかあり、上映作は以下。

『PUL SESSIONS P.V』有馬顕監督
『半透明ダム』蔭山周監督
『BOOMERANG 2000』山本浩司監督
yumirose PV『道』松任谷正隆監督/有馬顕・市川啓爾演出補
『風呂式 CM』山下よしこ監督

もうね、いい。8mm。すごい自主映画魂がかきたてられる。あえてロケンロールな作品ばかりを集めたようで、しかもそれを爆音でかけるもので、すげー盛り上がる自分。
蔭山さんは寡聞にして知らない人だったが、もうほとんど破片のようなフィルムの短いカットを怒濤のように繋いだバッキバキの映画ですっかりファンになったし、山本くんは役者として知っていたものの監督作を初めて観て、その狂ったような自作自演っぷりに考えを改めた次第(『BOOMERANG〜』は今にして観るとものすごい大阪芸大豪華スタッフでつくられている)。yumiroseさんという歌い手のPVは某番組企画で松任谷正隆監督で撮られたもの。アーティストご本人ご来場でした。呼んじゃうのも来ちゃうのもすげーよなあ。
すっかりみるくに慣れた自分、上映後に山本浩司くんa.k.a.班長と話す。次の出演は山下敦弘監督の『くりぃむれもん』だそうで。ある一定年齢以上の男性しか掴まれないであろうこのタイトル。エロアニメの元祖をなぜ今実写化か?しかも山下監督で?
山下つながりで(じゃないけど)、ゴリの相方さんである山下よしこ女子ともお話。先日『キューティーハニー』観た時になんかひっかかってたんだけど、やっぱりメイキングを回してたのは彼女だった。自分も『晴れた家』とかやってたので、メイキングの愚痴…いや、作法などをあーだこーだと。ありえないことにこの女子は、まだ10代後半とかの歳で自分とかゴリのPFFを観てた。アホか。嬉しいけど。
ずーっと音楽が鳴っているので大声で話し続け、すっかり元気になりモチベも貰った自分。勢いで「次は自分のも上映」と約束してしまいました。やるべさ。こういう楽しいお仲間に自分も入れてほしいわけで。うん。
とはいえ帰途、あのうるさい会場で盛り上げるにはどうしたらいいのか真剣に悩んでいたのですが。やっぱ音楽ガンガン入れるのかなあ、とか。

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