07 June 2004

ショートフィルムの世界

短編撮りたい脳が働き出した矢先のニュース。
ちょっと遅いですけど。


[日本の短編映画イベントが米アカデミー賞公認映画祭に]

俳優・別所哲也さん(38)らの主催で今年6回目を迎える短編映画の祭典「ショートショートフィルム・フェスティバル」が、来年から米アカデミー賞の公認映画祭になることが2日までに分かった。 <中略>
公認映画祭は世界で約60ある。日本では、広島国際アニメーションフェスティバルに次いで二つ目。公認されると、その授賞作がアカデミー賞のノミネートの選考対象になる。

自分は行ったことないけど毎年話題になっている。
これってハリウッドへの赤絨毯が恵比寿(東京都写真美術館)まで伸びてくれたということなんだろうか。

[http://www.broadsta...]

Short Shorts Film Festivalでも、年間で世界各国から1000本以上作品が集まる中、日本からの応募作品は全体の100〜200本程度なのだという。この状況について別所氏は、日本にはまだショートフィルムを作るという概念自体が浸透していないからだと見ている。「日本では、映像作家や映画監督になる登竜門は、お金をかけて16ミリ以上のフィルムで2時間の長編映画を作るというパターンなんです。だから短編映画は認識されていませんでした。それが欧米は逆で、学生を含めプロを目指す人は必ずショートフィルムを作ります。スピルバーグもジョージ・ルーカスもコッポラも、皆そうです。」

海外の映画祭で、短編で実力を認められてデビュー、という例は確かにあるし、日本で短編プロデビューの窓口がなかったのも確か。PFFがあるっちゃあるけど、海外の映画祭みたいに「技術博覧会」の様相じゃない。プライズの質が違うのであって、いっしょくたには出来ないと思う。広島のアニメーション映画祭とは違ってこちらはもろ「映画」だし、言葉の壁もある。認められて海外デビュー、というのは「才能のある誰しもが」というわけにはいかない。アカデミーの視野に入ったからといって門戸が広がったというわけではないんじゃないか。


[Short Shorts Film Festival 2004]内
[ガイドライン]

(1) NTSC Digi-Betacam の作品テープ、もしなければ NTSC Beta SPの作品テープ。(PALフォーマットは不可)英語以外の作品に関しては、英語の字幕を付けること。
<以下略>

選考は英語字幕入りVHSテープで行われ、もし選ばれたらどんなメディアで撮られていようが必ず上記フォーマットで提出しなければならない。その上日本語と英語のシノプシス両方が必須。
これはDVクオリティでひいひい言ってる多くの自主映画の人たちにとっては敷居が高い。おそらく世界的な汎用フォーマット(尺だの添付物だのが)に合わせてると思うんだけど、軽い気持ちで出すなということか。出品作の相対的なクオリティは上がるんだろうけど、「荒削りで金がない才能」とかを発掘するのは難しそう。


[別所哲也 短編地位向上へ]

25分以内の短編映画を対象にした同フェスティバルは10月29日から31日まで東京都写真美術館で開催。石原慎太郎都知事の「日本の文化の一部ともいえる」の案で「幽霊」をテーマにアジア各国から作品を募る。

「幽霊」しばりか!
面白そうではあるんだけど、なんかこう出す気がおこらないのは何故だろう。
解像度の荒いハンディのカメラでゆるーく撮ろうと思ってるからか。
そういうんじゃダメなんすかね。


応募はShort Shorts Film Festival 2004へ。

ちょっとコメント欄開けてみます。意見求む。

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