10 May 2004

旧いやつだとお思いでしょうが。

淡々とはじまった当日記だけれど、初めての更新で書いた「ついにパソコンを導入した」ということには、若干語弊がある。
なんか書いておかないとすぐに忘れてしまうのだが、秋葉原に買いに行った時に薄い上着を着ていた記憶があるから、確かもうすぐ一周年。Macintoshなのだけど、あ、G5が発表されたアオリで安くなったのを買ったから、まあ、ほぼそんなものだと思う。
家にモノが到着し一回電源を入れた瞬間に不具合が発覚、その後一ヶ月返品しっぱなしだったのもよい思いで。泣きながら待ちました。
では、一年経ったらバリバリのパソコンユーザーか? という疑問。

以前よく訊かれたのが、拙作『シンク』はノンリニア編集なの?ということ。
全然違って、VHSのデッキを3台繋げた学校の編集機でジョグダイアルをぐるぐる回してた。そもそも当時は確かQuadraとかいう最高機種がものすげー高くて、しかも映像を扱うには全然能力が足りなかった。はず。なので普通に何度も仮編集して、出来上がった完尺を目で1フレ1フレ合わせて完成させた。VHSなのでタイムコードがないんですよ。
今思うとよくやったなと我ながら思う。
季節は巡って自分も映像の仕事を請け負うようになったのだけど、その時も仮編集は全部VHS。「キャラ」と呼ばれるタイムコードの数字が画面に入ってて、完尺出たらえーと、カットの切れ目の数字を手書きでシートに書き写す。
なのでそれに慣れ切ってしまって、いまいちノンリニア編集が信用できなかった。機械はよく止まるしデータを節約しなきゃだし、第一「手応え」がないではないかと。ジョグって「決定」ボタンをポン、あるいはガンと押すあの勢いがないと編集してる気にならないわけで。友人のカメラマンH君は「山のような映像素材を机に積んどかないと編集してる気がしない」という意味のことを言ってたけど、まあつまり「編集は体でするものだ」ということか。なんだそれは。
実際自分が初めてパソコンを買った理由も、「家である程度の作品ができたらいいな」という考えからで、HDは増設したしソフトも揃えた。ちょっと慣らした後初めてパソコン内で完結させた作品が『新しい人』。ノンリニア編集が普及してからものすごいタイムラグ。
でも結局よくわかってないのですよ。パソコンが。
自分はカット編集しただけで色とかエフェクトとか音は全部優秀なスタッフ任せで。アプリケーションも結局、こう、全部のボタン押してないからね。未だに使った事ない機能とかあるからね。
パソコン買って一年経つけど、自分が長けたのは、こう、インターネットに日記を始めるとかそういう発想。しかもMovableTypeって何?くらいのレベルですからね。バリバリなのはダブルクリックの速度くらい。早いです、今じゃ。

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