シンク ▲TOP PAGE
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INTRODUCTION

全く接点のない3人が出会う・・・・・。 IMAGE
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世界の片隅で小さく呼吸している、誰かの生活にもささやかな楽しみがあって、そこにはささやかな物語があったりします。映画「シンク」は、テレパシーのような「力」を主人公3人に介在させることによって、それぞれの、(誤解を恐れずに言えば)何の変哲もない、人生に視線を注ぎ、ささやかな祝福を与える、澄み切った物語なのです。
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これまで「超能力」を題材にした映画は数多くつくられてきました。しかし「シンク」のような視点で「超能力」を扱った映画は存在しません。極めて虚構的――映画的な設定の中で浮き上がってくるのは、ブランク・ジェネレーションと呼ばれる20代前半の若者達の、コミュニケーション・ギャップ……リアルな日常です。感情移入さえ難しいドラマが世の中に溢れるなか、「シンク」は「映画と観客が会話のできる(秋元康氏)」希有な作品なのです。
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「シンク」は第20回ぴあフィルムフェスティバル/PFFアワード'97にて、審査員・東陽一、崔洋一、秋元康、林真理子、堀越謙三各氏に絶賛され、満場一致でグランプリを獲得。注目される監督は、「シンク」が劇場デビュー作となる村松正浩。大学の卒業制作で、家庭用のビデオカメラで、全くの自主制作体制で劇場公開されるのは異例の出来事。脚本から撮影までほとんどを一人で手がける村松監督は撮影当時25才、独自の視点と洗練されたスタイルで「新しい」物語を切り取る、日本映画界の俊英です。
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また、圧倒的な存在感とリアルな演技で映画の空気そのものを作っているヒロイン、クミ役は、今年(1998年)春にEPIC RECORDSよりシンガー・ソングライターとしてデビューした松崎ナオ。'90年代にして「オリジナル」としか言い様のない世界をもつ、新しい才能として注目されている彼女が、デビュー前に「シンク」に出演していたのです。映画の中でしか聴けない、彼女のアカペラも披露されています。
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20代の人生そのものである映画「シンク」は、1998年12月19日、東京のBOX東中野を皮切りにロードショー公開されます。この機会に是非ご覧下さい。

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