星屑ロンリネス。
地元シネコンで『タッチ』観た。今日は何の日だ? 朝一の回を観たのだが客層は親子づれとか子ども同士ばかり。タッチがリアルタイムだった人は皆無では? 朝からビール飲みながら家族サービスなお父さんとかご苦労様だが、ほぼ100%(オレ以外)の客はポップコーン食ってた。ボリボリボリボリ四六時中。カッちゃんが死んだその時もな!
何度も通読している大好きな原作なれど、さすがに時間が経過しているので比較的冷静に観ることができるはずだったのだけど(だから『青い車』の時は冷静じゃなかったんだってば)、なんだか途中から自分の中で内なる声が聞こえてきた。
MA SA MI !!(長澤)
MI NA MI !!!(浅倉)
…といった感じの、祭りの、祝祭の、フェスタの囃子にも似た、カッコ内はこう溜める感じで読んでいただくといいんだけど、声。はじめはかすかなものだったその声が、やがて自分のこころを覆い尽くすような大音声となり、そう、上杉和也a.k.a.カッちゃんが死んで大泣きする長澤さんの顔をアオリのクローズアップで捉えるあたりで、I NU DO !!!(監督)という声も加わってきて大変な騒ぎとなり、喝采とフラッシュライトとそよ風の中、あっと言う間に映画は幕を閉じたのだった。MASAMI(長澤)であるとにかくこの映画は。このスケベ!(褒め殺し)
原作でもグッと来るシーンのひとつである、「新田を敬遠しようとする達也だがチームメイト(主に孝太郎)は勝負させようとする」というところ、野球映画の感動のツボを的確におさえる演出でもって自分も思うツボに泣かされてしまったのであって、ほんと犬童監督ナイスピッチ。古き良き東宝邦画ライン、正しいアイドル映画の空気感が見事に「再現されていた」ように見えたのは気のせいではないはずだ。
ところで長澤さんと同じく主演の斉藤兄弟だが、途中から、いや、かなり最初の時点で「熊切くんに似てるな…」と思ってしまい、その認識から最後まで脱却できず、鑑賞に支障をきたすほどだったことを付け加えておく。オレのまさみと何をしているんだ!的なね。あと新田役の福士誠治さんは橋口亮輔監督に似てると思い込んでしまって(以下略)
Posted 09/21/05 | Filed under: 感想
Comments
Add Comment