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白いお皿たち


じつはまたヌテラネタなんですけど、ヌテラはいわゆる「塗って食うもの」なのであって、決してそのまま舐めるものではないわけで。そのオキテは遵守。絶対に生で舐めないという鉄の掟を自分に課しているストイックなわたくしですが、で、何に塗って食うかということが重要なわけです。

自分はいわゆるパンケーキ、ホットケーキも好むのですが、その際重要なのは「メープルシロップをいかに効率的に吸収・放出するか」という一点にかかっているわけで、つまりシロップを上手に味あわせてくれる媒体としての生地、という位置づけ。繰り返しますが、そのまま舐めるものではないのです。でも本当は舐めたい。その原始的欲求を常識人の合法にまで昇華させてくれるのがいわゆるパンケーキ生地なのです。ただシロップを吸収させるだけならスポンジでもいいじゃんとか言うな。いまは無きiHop、まるでアップル社のプロダクツのような名のアイホップというファミレスチェーンは出色でした。パンケーキが売り物の店だったのですから。「International House of Pancake」だって。シロップだけで3種類も用意されててね…。

って話が大幅にずれましたがヌテラを塗るものの話。 この素晴らしい塗り物を知ってから、自分の食生活は一変したといっても過言ではないわけで、つまり、ヌテラを合法的に舐める媒介物としての食パンを食うようになったのです。今までトーストというものが嫌いで、というかわざわざ買って焼いて食うほどのものでもなかった食パンですが、ヌテラに通じると同時にこちらにも通じるようになりました。

いろんなパンを試してみました。スーパーで特売している汎用的なパンから、ちょっとオサレな手作りパン屋のバケットまで。ヌテラは暖かいパンの表面に塗ると半溶けとなり若干の水分を出すので、あまり普通の食パンだとせっかくカリっとトーストされた表面がべしゃっとなってしまいます。バケットは焼くとカチカチになるので、ヌテラごときの水分では柔らかくならないのですが、あまりに「お菓子」っぽくなる上ちゃんと食った気がしない。第一、毎日こうフランスパン抱えて帰るわけにはいかない。
ある程度食った気がしてべしゃっとならず、さらに日常的な食い物としてのコストパフォーマンスが必要なのです。いろいろ試した結果、ベストオブヌテラ塗りというパンは以下に決定しました。オレの中で。

山崎製パン製・新食感宣言(山型)。汎用的食パンより若干値が張るのが難点ですが、ヌテラ塗りのニーズをかなりの高レベルで満たす高スペックなパンです。

トーストすると表面はカリっと、中はもちもちっとしていて、やみつきになってしまいそう。これまでになかった新しい食感に仕上げたヤマザキの代表的食パンです。

…という惹句に偽りなしで、焼くことによって「カリっと」した部分が、ヌテラの水分で侵食されるスピードが遅く、少なくとも食い終わるくらいまではその食感を維持。しかも中身はパサパサではなく、本当にもっちりしているのです。また、耳の部分がいわゆる「食パンの耳」ではなく、ちょっとバケットのようになっているので、お菓子気分も味わえる。

もうこれに塗ったら他のパンが物足りなく感じるほどで、近所のコンビニでは扱ってないのでわざわざ駅前のスーパーまで買いにいくほどです。まさか人生のうちで「白いお皿」を自らの手でゲットできるとは思いませんでした。しかも数枚。締め切りは今月いっぱいなので、ギリギリまで待って交換にいくつもりです。

あと自分は最近ヌテラネタを「書きたい」とまで思うようになってきているのですが、さすがにいつまでネタがあるか。とりあえずネタ10個書いたら「Nutella」というカテゴリ作ります。現在3つめ。

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