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This is the archive for August 2005

NY vs CD


8/28、浅野晋康監督『Catchball With ニコル』@下北沢トリウッド。
タイトルから勝手に妄想を膨らませたオレ内あらすじを記させてもらうと、「草原。少年たち。犬(ボーダーコリー)。ニューヨークヤンキースのキャップ。いろんなTシャツ。挨拶をする。冷たいお茶のようなもの。キャッチボールをする」と、なんか全然あらすじではなく申し訳ないのだが、脳内では乾いた草のにおいがするような気持ちいい短編を想像していた。全然違った。いや、気持ちいい中編だったというのはニアミスだったし、「ニューヨークヤンキースのキャップ」だけは合っていた。キャッチボールといえばベースボールキャップだ。そうだろう?
キャッチボール=コミュニケーションに関係するお話、という想像は外れないもので、ニコルさんは日本語ができないし「アニ」は英語ができない。そんな二人はキャッチボールをすることになるだろう。言葉は通じないだろ? ディスコミュニケーションなんやろ?
そういう話。

Summer School!!!!!


ENBUゼミのサマースクールが終了。みなさんおつかれ。
夏休みにガッと集中して何かをやることの楽しさを知った。これがサマースクールかという実感が途中でふつふつと湧いてきた。普段の何倍も喋り動いたのでもう逆さに振っても何も出ませんが。個人的には、何組も同時に演出することと、意図を言葉にすることによって掴んだものもあって勉強になった。
あと久しぶりに台本(短いけど)を書いたし。全員の、台本を汲みすぐさまフィードバックする力には驚くものがありました。今後もこの調子で貪欲に活動していっていただきたい。
ブログにコメント書く場所を作れ、と脅迫されたので作りましたよ!

[現実逃避]深夜に唐突に見つけたPVについて


YEAH YEAH YEAHS "MAPS"
iTunes Music StoreでPV漁りしててみつけた(曲名のリンク先は米国MTVの映像配信)。なんだかその映画な空気にやられた。深夜だからかも知れない。なんというかメンバーの顔とかその組み合わせが既にオフビートダメ青春映画の様相であり、ダメなドラマを感じずにはいられず、ビデオはその空気を助長するかのような空間の切り取り方。もう全部カット繋ぎですよ。ボーカルなんて9割FIXの同ポジですよ。監督の名を探したがどうしてもわからなかった。
けっこう以前にリリースされたもので(2003年だって)、既知の方には申し訳ないが。このジャンルには全く疎いのだけどちょっと聴いてみようかと思った。

※追記
その後、監督はスパイク・ジョーンズ氏と判明。やっぱりね。そうじゃないかと思ったんだよ!

魂魄を徴せ!

459213222X陰陽師 12 (12)
夢枕 獏 岡野 玲子
白泉社 2005-07-29

by G-Tools

5日くらいかかって読了。書かれていることの1/2も理解できたか不明だがドラマの流れだけはなんとか掴めた。ような気が。そういや『ファンシィ・ダンス』でも最終巻付近において突然別の次元の話になってポカーンとしたような記憶が。ちなみにこの12巻で完結だった予定だけどまだ続くらしい。
ほんと岡野節絶好調もいいところで、もう神や仏のそのさらに「根源」について語ろうとしていて、ちょっと引き合いに出すのもなにかもだけど『ベルセルク』に感じたような、ああ神に戦い挑んじゃったよーというようなつまり「風呂敷拡げすぎだろ」感が、いち読者たる自分をはらはらさせる。しかし岡野版『陰陽師』は背後にものすごい「兆し」の流れを孕ませといてなお風呂敷をたたむことができるのだろうという予感も感じさせてくれて。映画『2010年』で「サムシング・ワンダフル」て散々引っ張っておきながら結局なにがワンダフルなのかわからなかったことが『陰陽師』においてはわからせてくれそう、という。それは自分が内容の1/3も理解できてない(あ、減ってる)ことと無関係ではないかもしれないが、簡単にまとめて言うと「もうわけわかんねーけど大傑作だよ。あんたすげーよ」ということなのです。
印象でいうと(印象で言うしかない)、登場人物と登場人ならぬもの全員が「なんかやばいよ」「なにか起こるよ」としか言ってないのだけど、その「なにか」の姿に徐々にフォーカスが合っていっており、もう13巻ではとんでもないものが出現してたいへんなことになるに違いない、という流れ。ああ結局何を書いてるのかわからない。1/5もわかってないようです自分は。

晴れた家、その他の短編(下)

もう何も見えなくなっていました。前方から去来する光。まぶしい。新潟弁でかがっぺぇ。あ、それは単純にスポットライト的な何かだと思うのですが、客席は8割がたの入り。プロジェクターを設置するために少しの座席がデッドになっていますが、その他はほぼ埋まっています。

ぐるりと目を遣ると、まず親類縁者が目に入るのはカルマ的な何か、あるいは宣伝効果だと思うのですが、その他の初めてお会いする観客のみなさん、想定よりもなぜだか年齢層が高かったのです。自分は何回かこのような場を経験しているのですが、たいていは若い人、何らかの形で(自主)映画制作に関わっていそうな若い人ばかりだったものですから、少し勝手が異なるのかもしれない、と思いました。例えば「自主映画」「個人映画」「DVXは24pでなんちゃってフィルム画質」「けつかっちん状態でバーターしたつもりだったんだけどペンディングされてテンパって」など、最後の一個は冗談にしても、だいたいそのようなキーワードがなんとなく通じるだろうという環境で喋っていたものですから。とりあえず共通言語の獲得から始めなければならない、と思いました。

晴れた家、その他の短編(中)

ファンタグレープを買って。

ファンタグレープといえば、ウチの祖父の大好物でしたが、新潟入りした際、変わったファンタグレープ、およびスプライト・コカコーラを見かけました。祖父がわざわざ酒屋から取り寄せていた250ml入りの旧いかたちの瓶。あの形が復刻し、さらにコカコーラ印のヨーヨーが付属しているという類い稀なるナイス企画なのですが、東京でも売られていたのでしょうか。自分は1ml=1円という高額商品ながら、5本ほど買ってしまいました。ダブったヨーヨーは同居人の甥&姪にあげたのですが、ピンとこなかったようでした。

それはさておきファンタを飲もうかな、と思っていると、そうそう、車のことを思い出しました。先ほど停めた駐車場は高額なので、打ち上げ会場になる居酒屋に置かせてもらいましょう、と取りはからってもらっていたのでした。願ってもないことなので、ボランティアスタッフの若者に連れられて車を移動しました。かれは若いながらも岡本喜八の特集上映を企画するなどのやり手です。『大誘拐』とか実は好きな自分はそのことを言うと、意見が一致し、嬉しくなって古い映画の著作権のことなどを話していたのであんまし車のことには気がまわりませんでした。

もういちど控え室に戻ったのは自分と、U木さんというトークの司会進行の方でした。「にいがた映画塾」の元塾生さんだそうです。にいがた映画塾といえば、全国でも珍しい有志による映画ワークショップ。映画『白痴』の撮影の際、手塚眞さんや古澤敏文さん、およびシネ・ウインドの尽力によって立ち上がり、そのまま現在に至っているとのこと。素晴らしい継続力です。自分にないものなので素直に尊敬していると、U木さんは「打ち合わせを…」とのことでした。そうそう、ここは新潟県の映画事情に思いを馳せる場ではなく、上映&トークの場なのです。とはいえ自分、苦手なものが三つあって、それは散髪と点滴とトークなものですから、困窮したあげく、今までの少ない経験の中からネタを何とか絞り出しました。後はノリで。流れで。困ったら質問タイム。

晴れた家、その他の短編(上)

ダイアルアップ接続でお送りします『晴れた家』@新潟・市民映画館シネ・ウインド上映レポート。いちどブロードバンドの恩恵を享受してしまうともう後には戻れないということを痛感しています。サイトを一つ検索するのさえ億劫。深刻化するネット依存を止めるにはダイアルアップに戻せばいいと思います。光?冗談じゃないぜ!音響カプラ持ってこい!
少しでも接続環境を向上させるために今Firefoxをダウンロードしてます。一時間ほど待たされるようです。その間に書いてます当レポート。終わるまでに書き終えられるでしょうか。


さて上映当日。2日前に新潟入りし、7/29深夜に劇場で『晴れた家』および併映させてもらう『OPAAI』『新しい人』の上映チェックを済ませていた自分は、約束の13時ジャストに現地に着きました。車で。正確にいえば13時に、劇場の真上の立体駐車場に到着したのですが、夏休み突入後の土曜ということで上階のほうしか空いてません。ぐるぐると螺旋状に上って行き、やっとこ駐車できたころには10分ほど経過していました。いまはないけど帰りは荷物が増えているはずなので、ちょっと遅れたけど車で来て良かった。その時は確かにそう思いました。

ものすごい歓迎されているという波動を確かに受け取れるフロントの装飾を横目に(照れくさいので)劇場に入ると、副支配人のI上さんがチケットブースにおられたので挨拶。昨夜上映チェックに付き合ってくださったのでもう顔見知りであり人見知りの自分にとっては安心。聞けば友人の友人だそうで、ホント地元おそるべしなのですが、真の恐ろしさは開場後に訪れるのです。テラーオブ地元です。