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五十嵐大介さんに会ってきました。

12日に、川崎市市民ミュージアムの企画により、自分が今最も敬愛するまんが家、五十嵐大介さんにインタビューに行ってきました。インタビューというか対談でしょうか。曖昧なところですけど。

都内某駅までわざわざ迎えに来ていただき、「こういう道が気にいって借りたんですよ」と作家が言うところの、奇妙な造形の商店街を入ったところにある、仕事場にお邪魔。2時間ほどお話をうかがいました。時間がかかったのは自分が完全に舞い上がっていたためです。好きすぎて目を合わすこともうまくいかない。目をそらすと今度は無造作に置かれているラフスケッチなどが見えてしまい、「目のやり場に困る」とはまさにこのこと。
インタビューは基本的に自分の「この作品のあんなとこが素敵です」という指摘について五十嵐さんが答えるという、アイドルのサイン会か?というくらいミーハーな雰囲気で進み、時たま学芸員の方がアカデミックな突っ込みを入れてくれるという感じでした。なのでいったいどうやって原稿がまとまるのかまったく予想がつきません。
五十嵐さんについて、自分が想像していた人となりは、「ガッチリした体形で渾名がクマさん」という感じだったのですが(だって『リトル・フォレスト』は実際に農作業をしつつ描かれたものと聞いていたし)、ホンモノは逆。小柄で痩せていて、めっちゃいい人でした(写真を発見)。どんな質問にも「うーん」と考えながらぽつぽつと答えてくれる。決して饒舌な方ではないのですが、その言葉には説得力があります。

個人的には、拙作『シンク』と『手の話』を観ていただいたことと、自分がやみくもに好きな『虹を織る声』(『はなしっぱなし』上巻収録)という短編を、作家本人も気にいっていたということがもうなんというかジャストミートで珠玉で秀逸で、本当にこの場に来れて良かったと。普段から五十嵐まんが好きを公言していて良かったと思いました。自分の映画に対するアプローチの仕方と五十嵐さんのまんがに対するそれが、ある面において似ているということをご本人の口から確認でき、幸せであると共に身を引き締めたものです。

デビューから最新作までの「五十嵐史」にも触れたこのインタビューは、川崎市市民ミュージアム発行の機関誌(フリーペーパー)に、来年春ごろ掲載される予定だそうです。そのころには月刊IKKIの新連載『海獣の子供』も始まっていると思われますが、見つけたら読んでみてください。近くなったらまた告知を出します。
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五十嵐 大介

そらトびタマシイ 魔女 1 (1) 魔女 2 (2) リトル・フォレスト (1) リトル・フォレスト 2 (2)

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あと五十嵐さんは平成ガメラシリーズに一家言ある方でした。特撮映画好きなのだそうです。VFXでなく特撮、というところにこだわりが!!『宇宙戦争』傑作っすよねー、という話題で意気投合した(つもり)!!!
B00005HTZ1ガメラ 大怪獣空中決戦
伊原剛志 小野寺昭 中山忍

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