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『玉虫』はよかったなあ『玉虫』は

塚本晋也監督『玉虫』観た。小池真理子の原作。浅学にして小池さんの本は読んだことがないのだけど、ひょっとしてたぶん全然映画と違う雰囲気なのではないかと思った。シチュエーションは謎の男とその年嵩の情婦、みたいな感じなのだけど、もう映画のデザインがすげー先走って!おり、かなり乗れたというか。そのバス乗ります!っていうか。もうこれくらい遠くに連れてってくれないとダメじゃないかと思った。好きな塚本映画のトップ3に入ってしまった。
石田えりさんが可愛すぎで、けっこうビザールなことをあえてやらされているようなところはあったとしても、それを超越して可愛く見えてしまうのは、もう監督の作戦勝ちっていうか。故ヘルムート・ニュートンは石田さんに施したビザールな意匠を「ビザールでござーる」という方向にしか使ってなかったと思うのだが、塚本さんは逆で、なまの表情を目立たせるために使っていたとしか思えない。ピンクレディーを踊っていた石田さんがマジ照れていたように見えたのは自分だけだろうか?
冒頭、石田さんが小林薫さんと玄関先で話すという印象的なシーンで、「待ってる女」という演出があそこまでキュートなのは、石田さんの超越しまくっている少女性のすごさもさることながら、やっぱりこういうのは以前の塚本さんが許容しなかった演出であり、ちょっと監督が透けて見えたなあって気がしたからであり、まあつまり自分はそういうのが好きだなあホントに。
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長谷川京子 姫野カオルコ 室井佑月
アミューズソフトエンタテインメント 2005-12-22

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