男のヘッドホン道
みんなしゃらくさい、と思うわけですよ。なんですかあの「耳だけヘッドホン」。両耳イヤホンならまだわかるんですが、「ぺとっ」というオノマトペが似合いそうな、中途半端な、まさに岩に海苔が貼り付いてるような見栄えのあのヘッドホンは!小賢しい!!だいたい自分のような耳の形が悪い人間にとってはのれんにうでおしですよ!ちょっとことわざ間違えたけどな!
軽い&小さい、持ち運びに便利。すげー便利じゃないですか!って、そんなまるで現代人みたいな妄言に騙されてはいけません。男は黙って頭上から堂々とヘッドオン。音もれほとんどなし。腕を組み、前方やや上を眉間に皺を寄せぎみで凝視、あるいは目を閉じて、たとえコードの先にはピンク色のiPod miniが繋がっていようとも、聴いている曲がアイドル歌謡だとしても、武骨に聴け!夏だからこそあえて装着したい、そんな男のヘッドホン!
自分の中でかっこいいヘッドホンとは。
■黒い
■太い
■大きい
以上!人につけてもらって写真や映像を撮るならもう少し考えますが、自分がつけるのならば男なのであまり考えません。あとついでに言えば、音質もあまり考えてません。これは男だからというわけではなく、単に細かい違いがよくわからないからです。そのへんのこだわらなさが男的とも言えるでしょう。でしょうって何だ。
いま自分が一番欲しいのは、画像左下、KOSSのQZ99。ヘリコプターに乗っている人みたいになれそうです。ある店頭にあったので装着してみたのですが、もう耳が真空パックっていうか、完全密閉状態。音もれは皆無っぽいのですが、同時に周囲の音がろくに聞こえないのでiPod繋げて外で、というのはちょっとどうか。夢として装着し闊歩したいけどリアルではない。
で、画像右下、BEHRINGERのHPS3000がけっこうリアルに欲しいです。いきなり前提を覆すように白いのですが、その素材感、太さ、メーカー名の「強そうな感じ」は非常に男ごころをくすぐります。サウンドハウスの購入ページによれば、なんか異様に安いのが逆に気になります。気になってる時点で男的じゃないかも知れない。
あとこのようなゴツヘッドホンを女子のあなたが装着したい、というのであれば自分は止めない。つけてください。ていうか是非つけてください。
検索したら他にもかっこいいのがあった。全て現行品。
ヘッドホンをするキューブリック。ほら監督っぽい!