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This is the archive for June 2005

その、手の話

自分が1996年に初めてPFFに出品したのは『手の話』という16mm映画で、もうこの映画にはあんなことこんなこといっぱいありずぎて、「その手の話は…」とかいう文字を見るだけで甘酸っぱい思い出が走馬灯のごとく蘇るんですが、その『手の話』で自分とスタッフは「キャスティング・技術賞」というプライズを頂きました。いまでいうスポンサー賞のひとつです。つまりその賞の本名は「JS賞」。
ここからが本題なのですが、自分はもう賞を頂いたことで舞い上がってますからもう副賞とかなんてあろうがなかろうが歓喜と感激でくるくると舞い踊ろうってなもんですが、ちょっと冷めると気になるもんです副賞。
頂いたのは「インターネット1年間使用権」でした。Jネットのインフラを使わせてもらって、メアドももらって、確かそれとは関係ないソフトウェアもいくつか頂けると聞きました。ATOKとかでしょう。一太郎とかでしょう。
ただひとつ問題があったのですが、当時自分はパソコンを持っていなかったのです。インターネットは憧れの世界でした。Eメールだって!すげー!もう切手いらないんだ!くらいのレベル。パソコンはもちろんいずれ買うつもりでした。しかし買う「つもり」であって「予定」ではない。
そんな自分の貧相な環境を、自分は担当者の方に、十分に気落ちしながら伝えました。担当者の方は、「そうですか…もしそうだったらという危惧はあったのですが…」と本当に残念そうにしてくれました。

DAIRY REPORT:IMPOSSIBLE


ディヴィッド・リンチが公式サイトで、「DAIRY REPORT」としてほぼ毎日その日の天気を喋るという動画をアップしている。深読みさせる芸風、というか深読みしなきゃならないという先入観があるものだからとても楽しくて、自分などは毎日見るということだけには飽き足らず画面をキャプチャーまでしてるんだけど、リンチのこの行為に何の意味があるのかとかまでは深く考えたことがない。あんまし意味はないんじゃないかと思う。ただおもろいからやってるんじゃない?とか書くとまた叱られそうだけど。それにしても、写真ならともかく動画はひと手間かかるな…。
自分もなにか真似したいなと思っている矢先、vimeoが誰でもアカウント取れるようになっていた。前にも書いたけど、動画版flickrみたいなサービス。懸念していたアップロードの方法などは全く簡単で、たいていの動画フォーマットに対応、ただ小さく切り出してファイルをブラウザからアップするだけだった。
よっしゃこれでいっちょ、と思ってはみたものの、これが予想以上に面倒くさい。動画を取り込んで編集ソフトを立上げ、切り出して圧縮して、あーちょっと容量多すぎやりなおし、なんて。ケータイで撮った写真をメールに添付して、という手軽さはない。これで動画メールに対応してくれたら…とは思うものの、海外のサービスだしいつになることやら…。
日記は手間である、ということをブログツール使い始めてからすっかり忘れていた。思わぬところでblogの楽さに甘えていたかんじ。
はっ!リンチはもしや、「楽してんじゃねぇぞ」ということを身をもって示してくれていたのか??

いつもの場所で落ち合おう


近所の猫のボス格として君臨していた俗称ニャーを最近見ない。彼の本当の名前は知らない。真冬の寒さも耐え忍んで外にいたのに、春になった途端いなくなった。
自分が今の部屋に引っ越してきた時にはすでに駐車場にいて、それからの数年間、帰るとまず挨拶をする相手だった。一度あまりに腹を空かせているようだったので、残り物のベーコンを遣ったらそれ以来、ウチでおやつを食べることに決めたようで、しつこく部屋の前をうろついていた。写真はドアが当たらないギリギリのところで待っているニャー。正直しつこさに閉口していたけど、一回、さらにしつこい勧誘の人にまとわりついて撃退したこともある。というかウチの猫ということにして、そろそろエサの時間ですからという理由で追い払ったのだけど。
彼の種族は他にいないようで、どこからか流れてきたのか、家族と死に別れたのかということは判らない。それでも俗称ハシオキ、「箸置き」の種族と付かず離れずの距離で共存していた。天気のいい日は日陰と日向の境界あたりに座りこんで、自分が自転車を出すのを邪魔した。日本語で頼むと退いてくれた。冷凍エビが余ったので電子レンジで解凍してから遣ると、匂いがないせいか食わなかった。ベーコンを遣ると一心不乱に食い、そこは通路で邪魔なので移動させようとすると巧みなフットワークで取り上げられまいとした。ムカついたのでケータイで写真を撮ったが意に介さないようだった。
いつもの集会所に満月の夜、午前2時ごろに行けば会えるだろうか。それ以外に彼の消息を知るすべがないのが寂しい。

『晴れた家』のアンケート

先日九州地方で行なわれたカフェ上映ツアーのアンケートを配給会社からお送り頂き、読ませてもらいました。
アンケートを読む機会はしばしばあるのですが、いつ読んでも新鮮な刺激があります。
気に入ったかその反対でないとアンケートを書く気にはならないものですが、今回に関しては前者の反応が大多数で、正直ほっとしています。「本編を観たくなりました!」というリアクションはメイキング作品にとって最高の褒め言葉ですし、独立した作品として楽しんで頂けた向きもあり、もうそこまで汲み取っていただければ何も喋ることはありません。ご来場いただいたみなさん、ありがとうございました。
九州地方では終わり…と思っていたのですが、実はもう何回か再映があるみたいです。もし興味を持たれた方がいらっしゃれば是非。
九州地方で上映した後、7月末に新潟上映です。楽しみです。

エリカと優香。

宮坂まゆみさんが『天使』という作品で映画監督デビューされてた。夫婦そろって監督ってすごいね。他にいるか?ぱっと思い付かないんだけど…。
http://www.skipcity...
しかも桜沢エリカ原作か!(しかもってことないが)原作映画はなにげに初じゃなかったっけ?

寡聞にして知らなかったのが『優香座シネマ』という番組(DVDにもなってる)での短編演出。
B00008Z6LP優香座シネマ DVD-BOX
優香
ポニーキャニオン 2003-05-21

by G-Tools

なんかスペック見てたら普通に欲しくなってきた…。

断ってもちっとも 懲りないで誘ったり

夕暮れも迫ろうという時間半蔵門線のなかで退屈を感じふと脳内に浮かんできた曲が「ごめんなさい」というもので、別に今日は誰にも謝らなくていい日なのに!と脳内弁解を誰にするでもなくするのだが、その「ごめんなさい」はバービーボーイズという人たちの曲であり、自分は高校時代フリッパーズギターを聴いていたわけではなく本当に好きだったのはバービーなんです「ごめんなさい」、って謝る気はさらさらなくだから「ごめんなさい」は名曲なんだってば!
脳内でリフレインされるKONTAさんの甲高い声と杏子ねえさんの酒焼けした(風の)声、さらにそれを追っかけるテナーサックスの上り下りを他のどのバンドが可能だろうかとシミュレーションを試みるのだけどどうもやっぱりいない感じ、じゃあいま流行りのカバー行為でもってたとえばいずれかの女子ボーカルでやったらいかがか、「チャンス到来」なんかおあつらえ向きなのではと思ったが、そもそもツインボーカルを前提に書かれている曲だし、男声より女声のほうがキーが低いという特殊な構成のためやっぱ無理かも。SCARLETと飲んだ時に無理やりカラオケ行ってバービーを歌ってもらえばよかった!急に年上風吹かせて強制的に(ハラスメント)!!と後悔するも後の祭り。非合法な薬を投与してるかのような異常なギター早弾きを脳内エアギターで再現しているうちに半蔵門線は半蔵門に着いたので自分はとりあえずバービーを停止して改札を出た。帰ったら手持ちのアルバムを全部iTunesに入れようと思った。
B00005G4JQLISTEN! BARBEE BOYS 4
バービーボーイズ
ERJ 1995-07-21

by G-Tools

↑「ごめんなさい」が入っているのはコレだが自分が一番好きなのは2ndの「FREE BEE」。
B00005G4GABarbee Boys
バービーボーイズ
ERJ 1992-10-01

by G-Tools

↑自分が欲しいので貼っとく。「翔んでみせろ」が入ってる!この曲はライブの定番なのだけどアルバムには収録されてないのだった!

アイムラビニット。

某所で教えてもらって、まだテレビでは見てないんですけど、あのマクドナルドのCM。ビッグマックの。
えーとこれ山本浩司さんa.k.a.班長ですよね??すげー!!決してコカコーラじゃないところもすげー!!
とりあえず祝。ていうか真剣に祝。もうぼくらの手の届かないところに行ってしまえ。でもホントにそうなったら困る。



flickr蔵出しシリーズ2


just for fun...
Originally uploaded by vidrio.
楽にステキ画像を貼れるのですっかり味をしめてしまったのですが、これもお気に入りの一枚。
Flickr: The Transparent Screens Poolという、まあこういうようにモニタがあたかも無いように撮る写真の巣窟があってですね、その中でもひときわ目を引く一枚(まあ当然だ)。
先日のアメリカ人女子は案の定ノーコンタクトなんですが、こんどは別のアメリカ女子高生からメールをもらってしまいました。「私の写真をお気に入りに入れてくれてありがとう!ところであなたもヌテラ狂いなの?私も!」という内容だったと思うのですが、口語の英語だと思われところどころわかっていません。翻訳サービスと首っ引きで返信を作成しましたが、たぶんものすごく丁寧な言い回しになってしまっている。あれが巧妙なスパムメールでないことを祈るのみです。ってなぜかここでも妙に堅い文調になってしまっている。

本日の一枚


Guitar Soul
Originally uploaded by Drana.
ずっと前からflickrのお気に入りに入れてる写真。なんだか好きすぎる構図。
自分のflickrもごくたまに誰かのお気に入りに入れてもらえるんですが(ケータイで適当に撮ってるのに申し訳ない)、相手が外人さんなのでこちらからはほとんどコンタクトをとれません(語学力と人見知り)。
さっき意を決して、前から気になってたアメリカの女子をぽちっと「contacts」に入れてしまいました。もちろんそういう女子はモテモテなので何百人とファンがいるわけです。なので気付かれないかも知れません…。
外国の人は気軽にカジュアルに顔出ししてて、やっぱそういう「ヒト」が撮れてる写真は見てて楽しいわけです。日本の人のページもちょくちょく見かけるんですが、ネットリテラシー(って?)の違いなのかあんまし顔を見せてくれない。風景とかブツ撮りが多い。もう友達と撮ったスナップでもいいから上げてくれよ!と思うのです。ガン見するよ!見まくるよ!マジレスするよ!と思うのです。ちなみに自分は「はい、チーズ」といって撮ったような普通の集合写真を深読みするのが好きです。
さっきアラーキーばりのガチンコ恋人写真を発見したのでまた潜ってきますflickr。